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    山本歯科クリニック

    2021/11/06

    削らなくてもいい虫歯!? 虫歯の進行はとめることができる!!

    こんにちは。山本歯科クリニックの副院長の藤尾です。本日はう蝕(虫歯)についてお話させて頂きたいと思います。

    歯磨きを頑張っていれば虫歯にならないと思ってらっしゃる方はお多いのではないでしょうか。実際に私も子供の頃からそのように教わってきました。
    ですが、実はこの話は半分本当で半分間違いです。
    虫歯のできる仕組みは、①細菌(虫歯原因菌)、②糖摂取の習慣、③唾液の作用、がお互いに関係しあって虫歯が発症すると言われています。

    頻回の糖摂取や口腔乾燥なども虫歯の大きな原因なのです。
    こういった問題を解決しておかなければ、いくら歯磨きを頑張っても虫歯はでき続けるのです。
    歯磨きも大事だけれども、それ以上に大事な要素もあるということです。

    下の写真に示します患者様は、歯医者さんには定期的に通院しており、そこで歯磨き指導も受け、日々実践しているにも関わらず虫歯ができると悩んでおられ、真の予防歯科を掲げる当院に転院されて来られました。
    確かに歯の根本に虫歯があります。
    これまで多くの歯科医はこのような虫歯を切削し、白い樹脂(コンポジットレジンなど)を詰めて、虫歯治療を終えてきました。果たしてそれで本当に虫歯は解決されたのでしょうか。

    先程、虫歯の原因をお伝えした通り、多くの原因は①細菌(虫歯原因菌)、②糖摂取の習慣、③唾液の作用の相互関連です。
    ですので、虫歯を削って詰める行為は、原因には全く対処されておらず、虫歯によってできた穴を埋めただけにすぎず、ただ再発のリスクを高めただけにすぎません。本当の虫歯の治療とは虫歯の原因を解決することなのです。

    さて、今回の患者様に話を戻します。虫歯ができる原因を詳細に検査させていただきました。
    よく歯磨きはできており、綺麗にされていました。むしろ頑張りすぎくらいです。
    患者様の生活習慣を問診させていただきますと、「喉がいがいがしやすいので、よくキャンディをなめる習慣がある。」とのことでした。糖の頻回摂取と、お口の中が乾きやすい口腔乾燥ということが虫歯の原因であると伺い知れました。

    ですので、対策と治療方法はアメの摂取を控えていただき、喉のイガイガに対しては、こまめな水分補給で対応していただくこととしました。
    そして、すでに虫歯で弱ってしまった(脱灰された)部分はフッ化物(フッ素)を応用することで進行を止めることとしました。

    この事実に患者様は大変驚かれていました。削って詰めることが虫歯治療で、予防は歯磨きだと思っていたからです。
    当院でご提案させていただいた虫歯治療、予防に真面目に取り組んでいただき、現在は虫歯の進行はstopしており、結果的に歯を切削することなくメインテナンスへと移行しております。





    歯を削ることなく治療を終えたことは歯の寿命を延ばすことにつながり、非常に良かったと感じています。生涯にわたり、ご自分の歯で過ごせるように、皆様も今一度お口の健康に向き合ってみませんか。当院では、病気の原因を突き止め、患者様一人一人違う原因に対して必要な治療、予防プログラムを立案しております。

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